意見・提言2021

令和4年度大学入試共通テストの地学関連科目に関する意見書

2022年3月29日

一般社団法人日本地質学会
会長 磯行雄
 

 日本地質学会は,ここ数年にわたり,旧・大学入試センター試験/現・大学入学共通テストの地学関連科目の問題に関する意見並びに改善に向けた要望を大学入試センターに申し入れしてきました.その要望の主眼は,地学関連科目の平均点が他の理科科目に比べて低くならないようにしていただきたいということでありました.本年度もコロナ禍の厳しい環境の中,問題作成に携わった関係各位の努力に敬意を表するとともに,令和4年度大学入試共通テスト(本試験)の地学関連科目に関して,以下のような意見を申し入れ致します.
 

  1. 理科,痢崔漏愆霑叩廚砲いては基礎的な問題が出題されており,適正 かつ良質な問題であったと考えます.他の科目の平均点と比べて難易度も適正であったと思われます.
  2. 理科△痢崔漏悄廚砲いても,大学入学共通テストの目的に合致した思考力・総合力が試される,良質な問題であったと考えます.今年度は平均点も高く,難易度も適切であったと考えられます.
  3. 「地学」B 地磁気に関する文章において,「この逆転を境界とする地質時代がチバニアンと名付けられた」とありますが,厳密には地磁気の逆転付近にあるByk-Eテフラの下限でチバニアンが定義されるため,「この逆転をはじまりの目安とする地質時代がチバニアンと名付けられた」とする必要があると思われます.出題ミスではありませんが,問題文のより正確な記述を行っていただくようお願いします.
 

 この度の地学関連科目の問題は,毎年課題とされてきた平均点の低さも是正されており,今後も本年同様の努力を維持していただくようお願いいたします.