◆世界ジオパークのユネスコ正式事業化について(JGNのサイトへ)

http://www.geopark.jp/about/datacenter/index.html
 

ジオパークのユネスコ正式事業化決定に関して

平成27年11月19日
一般社団法人日本地質学会
 
ジオパークのユネスコ正式事業化決定に関して
 

2015年11月17日に開催されました第38回ユネスコ総会において、世界ジオパークネットワークの活動が、「国際地質科学ジオパーク計画(International Geoscience and Geoparks Program:IGGP)」として正式にユネスコの事業となりました。これまで活動を進められてこられた世界ジオパークネットワークおよび日本ジオパークネットワークの関係者の方々にとって、今後の活動に向けて大変勇気づけられることであると思います。また、日本のジオパーク活動を支援してきました当学会としても、大変喜ばしいことであります。

世界ジオパークの認定には、地質遺産の保護とともにそれらを資源とし、地域における教育や科学振興、観光事業に活用し、持続可能な地域社会の活性化を図ることが求められています。また、4年毎に再審査が実施され、活動の適正や成果が評価されます。すでに国内では、厳しい審査を乗り越えて洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐、阿蘇、アポイ岳の8つのジオパークが世界ジオパークに認定されています。今後も国内ジオパークの中から、世界ジオパークが誕生してくることでしょう。

ジオパークは、地質が原点にあります。日本地質学会はそのことを踏まえて、今後も日本ジオパークの活動に対して学術的支援はもちろんのこと、地質学の教育普及、自然災害の観点からも支援を続けて行きます。

ジオパーク活動の益々の発展を願ってやみません。
 

 

一般社団法人日本地質学会
会長 井龍康文