シンポジウム


講演申込・講演要旨:
5月28日(月)10時〜7月3日(火)17時(郵送 6月27日(水) 必着)
締切延長 7月4日(水)17時 締切りました。



今大会では2件のシンポジウムを開催します.各シンポジウムの詳細については下記をご覧下さい.
シンポジウムの発表者にはセッション発表における1人1件の制約は及びませんので,シンポジウムで発表する会員は別途セッションにも発表申込が可能です.また,世話人は会員・非会員を問わず招待講演を依頼することができます(締め切りました).なお,非会員招待講演者に限り参加登録費を免除します(講演要旨集は付きませんので,必要な場合は別途購入していただきます).発表の一般公募はありません.
シンポジウムの講演要旨は,セッション発表と同じ様式・分量です.フォーマットを参照して原稿を作成して下さい.やむを得ず原稿を郵送する場合は郵送用の発表申込書をご利用下さい.「シンポジウム」と書き添え,必要事項を記入し,返信用ハガキ(自分宛),保証書・同意書,講演要旨原稿とともに6月27日(水)必着で行事委員会宛にお送り下さい.

 

 *各タイトルをクリックすると、詳細をご覧いただけます

 
シンポジウム
S1.上町断層の地下構造と運動像:都市域伏在活断層の地質学
S2.西日本の海溝型地震と津波を考える
 

*印は連絡責任者です.

 


 

S1.上町断層の地下構造と運動像―都市域伏在活断層の地質学―(近畿支部企画)
Subsurface structure and tectonics of Uemachi Fault Zone in central Japan : geology of active faults concealed in urban areas
竹村恵二*(京都大:takemura@bep.vgs.kyoto-u.ac.jp)・三田村宗樹(大阪市大)・末廣匡基(阪神コンサルタンツ)
Keiji Takemura*(Kyoto Univ.)・Muneki Mitamura(Osaka City Univ.)・Masaki Suehiro(Hanshin Consultant Co. Ltd)

上町断層は,大阪堆積盆地の中央を南北に走る,大阪大都市圏を通過する活断層であり,断層が活動した際は,大都市圏での大きな地震災害規模になることが想定される.したがって,上町断層の地下形状や活動性評価の高度化は,地震災害の軽減にかかわっても,重要な課題である.大阪堆積盆地は中央構造線,有馬-高槻構造線,六甲-淡路断層帯,生駒断層に挟まれ,上町断層はその中央を南北に走り,この地域の構造発達史を考察する上でも重要な断層帯である.シンポジウムでは,上町断層帯の変動地形学的研究の現状と課題を浮き彫りにして,地質学的課題である地下構造や構造発達史の材料をひもときながら,シミュレーション等を含めて,現時点で集積されている上町断層の地質学的実態を明らかにすることを目的とする.最後に,その運動によって起因される強震動の予測に関する情報を紹介する.

招待講演予定者:井上直人(地域地盤環境研)・楠本成寿(富山大)・岩田知孝(京都大防災研)

 
 

S2.西日本の海溝型地震と津波を考える(執行理事会社会貢献部会・近畿支部合同企画)
Subduction zone earthquakes and tsunamis in western Japan
藤林紀枝*(新潟大:fujib@ed.niigata-u.ac.jp)・奥平敬元(大阪市立大)・星 博幸(愛知教育大)・藤本光一郎(東京学芸大)・中井 均(都留文科大)
Norie Fujibayashi (Niigata Univ.)・Takamoto Okudaira(Osaka City Univ.)・Hiroyuki Hoshi (Aichi Univ.Education)・Koichiro Fujimoto(Tokyo Gakugei Univ.)・Hitoshi Nakai(Tsuru Univ.)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0)と巨大津波は,1万5千名超の人命を奪い,建物,道路,地盤を広範囲にわたって破壊し,さらには福島第一原子力発電所事故という未曾有の大事故をも引き起こした.皮肉ではあるが,この巨大地震・津波により,これまであまり注視されてこなかった津波堆積物の研究,古文書による歴史地震研究の必要性が明らかになった.西日本でも,そう遠くない将来に大規模な海溝型地震と津波が発生する可能性が指摘されており,最近では3連動とも5連動とも言われる南海トラフ連動型巨大地震の発生とその対策が各方面で検討されている.実際に,仁和地震(887年),宝永地震(1707年)や,大阪を大津波が襲った正平地震(1361年)などの発生例がある.本シンポジウムでは,こうした西日本の海溝型地震・津波に焦点をあて,堆積物や断層物質の地質学的解析を含む多様な方面から地震・津波と関連する分野の研究最前線を紹介し,また教育・アウトリーチ活動の重要性についても議論する.

招待講演予定者:都司嘉宣(元東大地震研)・和澄利男(新潟市立亀田西中)

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