地質学雑誌あり方についてのアンケート

 

2018年6月
地質学雑誌タスクフォース(TF)

 

 地質学雑誌が原稿不足で毎月発行が危ぶまれる状況にあり,また同時に会員減により学会財政が厳しい状況にあります.これらをふまえ,地質学雑誌についてのアンケートを行いますので,ご回答下さいますようお願いいたします.
 

地質学雑誌のあり方についてのアンケート
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[アンケート集計締切:9月末]


【このアンケートを行う背景について】

 地質学雑誌は今年度末の125周年特集号シリーズの終了後,毎月発行が危ぶまれる状況にあります.これまでも欠号を出す危機がしばしばありましたが,投稿数の長期的推移を見ると,月刊のままでは毎年複数の欠号が出ることが数年のちに常態化すると予想されます.こうしたことから昨年来,本タスク フォースは完全電子化(冊子体の廃止)や隔月刊化などの対応を検討してきました.
 完全電子化では,受理後PDFができた論文からアップロードするので,号という区切りがなくなり,欠号の危機は完全になくなります.しかし,直接雑誌を手にする利便性や,図書館等でのプレゼンス,会員の学会所属意識を毀損するとの意見もあります.隔月刊化では,欠号の危機は当面避けられますが,10年後20年後も安定的刊行が可能かは不透明です.
 また,地質学雑誌をどうするかは,ニュース誌をどうするかという事とも連動し,以下の1994〜1997年の状況に戻すことも考慮対象になります.
 一方で,近年の会員数の減少に伴い,学会の収入も減少しています.現在の出版スタイルを維持するならば,将来的には会費の値上げも検討しなければいけない状況にあります.
 このため本タスクフォースでは.地質学雑誌の今後のあり方について会員各位のご意見をうかがいたいと考えていますので,アンケートをお願いするものです.
 

1. 地質学雑誌の変遷(近年)

  • 1993年(99巻)まで B5版,ニュース部分を含む.
  • 1994年(100巻)〜1997年(103巻)A4版,ニュース部分も含む.
  • 1998年 科研費の補助をもらうために,ニュース部分を分離.
  • 現在,科研費補助がなくなり,また冊子発行3か月後からWeb公開中

なお,この数年,編集委員会では,報告・巡検案内・解説等のカテゴリを増やし,投稿増を狙ってきました.
 

2. 本学会の会員の動向と投稿状況

会員数約3600名.少子化の影響等により60〜70人/年減が続いています.
メールアドレスを登録し,geo-Flashが届く会員は2200人程度で,会員の約60%にとどまります.
地質学雑誌の投稿数は,1998年以降漸減しています.研究者がインパクトファクター付きの国際誌を目指さざるを得ない状況,会員減に伴う投稿者数の減少,細分化した専門分野の雑誌に原稿が流れたこと,などが理由と見られます.
 

3.経費面を含めた検討

近年会員数は減少傾向にありますが,会員減が現在のペースで進むと仮定した場合,雑誌出版を含む現状の学会活動のレベルを維持するためには,将来的に会費の値上げが必要となります.
※以下,あくまで現状の会員減のペースが保たれ,雑誌等でその経費節減分を賄ったと仮定した場合です.

  1. 地質学雑誌とニュース誌を完全に電子化し紙媒体を廃止した場合,当面の会費の値上げは避けらます.
  2. 地質学雑誌を隔月にした場合に,ニュース誌を毎月送付すると学会財政にメリットはあまりありません.ニュース誌も隔月にすると数年は会費の値上げが避けられそうですが,各種お知らせが遅れます.
  3. 地質学雑誌とニュース誌を毎月合併号にすると,3年程度は会費の値上げは避けられそうですが,論文の載らない号がでることがあります.
  4. 地質学雑誌とニュース誌を電子化し,紙媒体を希望者のみに配布する場合,数年は会費の値上げは避けられます.紙媒体を希望する会員が半数とすると,紙媒体の不要な会員は会費をある程度下げられる可能性がある一方,紙媒体の必要な会員の会費は上昇します.反面,事務局業務の増加が全体的な経費増になることは考慮が必要です.
 

4.アンケートのお願いにあたって

本タスクフォースは,メール登録会員の数を認識した時に衝撃を受けました.現状で即座に完全電子化した場合,多くの会員に不利益が及ぶのは必至で,本タスクフォースとしても,苦慮しているところです.このためぜひアンケートにご協力ください.