日本地質学会第126年学術大会:セッション招待講演者


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世話人や専門部会から提案され,行事委員会が承認したセッション招待講演者を紹介します(タイトルをクリックする).なお,講演時間は変更になる場合があります.

トピックセッション    
T1.日本海拡大に関連した... T2.大学・博物館の学術標本の未来 T3.人新世の堆積学
T4.文化地質学 T5.南海トラフ地震発生帯... T6.中国地方活断層,地震活動
T7.日本列島形成史の新景観    
レギュラーセッション    
R1.深成岩・火山岩 R2.岩鉱一般 R3.噴火・火山発達史
R4.変成岩とテクトニクス R5.地域地質 R6.ジオパーク
R7.新生代の地質事変    
R8.海洋地質 R9.堆積物の起源・組織・組成 R10.炭酸塩岩の起源...
R11.堆積過程・堆積環境... R12.石油・石炭地質学 R13.岩鉱の変形と反応
R14.沈み込み帯・陸上付加体 R15.テクトニクス R16.古生物
R17.ジュラ系+ R18.情報地質 R19.環境地質
R20.応用地質 R21.地学教育・地学史 R22.第四紀
R23.地球史 R24.原子力と地球科学 R25.鉱物資源

 

トピックックセッション:7件 

T1.日本海拡大に関連したテクトニクス,堆積作用,マグマ活動,古環境

  • 佐藤 壮(気象庁札幌管区気象台,非会員)30分佐藤氏は弾性波探査による地殻構造探査を精力的に行っている研究者である.最近はプレート構造研究および日本海地震津波防災研究プロジェクト研究の一環として日本海の地殻構造探査を行い,大和海盆の詳細な地殻構造を明らかにしたSato et al., 2014, 2018).氏にはこれまでの日本海地殻構造探査のリビューを含め日本海地殻の最新情報を提供していただきたい.
  • 磯行雄(東京大,会員)30分磯会員は地球史および日本列島形成史について精力的に研究している.氏の調査対象は主に先中新世の地層および古生物であるが,日本列島形成史における日本海拡大事件の重要性も強く認識しておられる(Isozaki, 2019; 磯,2019).氏には広い視点から日本海拡大の地質学的意味について論じていただきたい.
 

T2.大学・博物館における学術標本の未来―人口減少・災害多発社会における標本散逸問題を考える―

  • 真鍋 真(国立科学博物館,非会員)30分:真鍋氏は,現在国立科学博物館標本資料センターのコレクションディレクターの重責を担っておられ,日本の博物館関係における標本の現状・問題点および動向を一番よく把握・認識している研究者であある.またご本人も,恐竜および大型化石研究の第一人者として様々な研究論文・一般普及書を記述されており,研究者としての標本問題に関する視点も合わせ持ち,招待講演者としてこれほどふさわしい方はいない.
  • 鈴木まほろ(岩手県立博物館,非会員)30分:鈴木氏は,生態学関係の標本問題に関して以前から関心を持ち,調査・研究を実施してきた生物学者である.博物館所属生物標本問題や活用事例に関しての研究論文も公表され,昨年は全国の博物館・大学研究者へ向けての生態学標本問題の調査も実施しておられる.本セッションでは鈴木氏の調査によって浮かび上がってきた生物系自然史標本の問題点・動向などについて講演していただく予定である.

 
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T3.人新世の堆積学

  • 磯辺篤彦(九州大,非会員)30分:磯辺氏は我が国を代表する海洋マイクロプラスチック(MP)研究者の1人で,環境省環境研究総推進費(海洋プスチックごみ分野)の代表を務める.専門は海洋物理で,日本がMPのホットスポットであることをいち早く突き止めた.最近ではMPのグローバル分布量の将来予測を行い,50年後に浮遊MP量が現在の4倍になることを報告した.海洋プラスチックに極めて造詣が深く招待講演者としてふさわしい.
  • 中嶋亮太(JAMSTEC,非会員)15分:中嶋氏は,米国スクリプス海洋研究所でマイクロプラスチック(MP)の研究に携わり,現在はJAMSTECに新設される海洋プラスチック動態研究グループでMP分析技術開発や深海におけるプラスチック汚染の研究を進めている.米国を中心とする国際海洋プラスチック有識者会議(PAGI)のメンバーであり,海洋プラスチック問題(特に堆積物MP)について造詣が深く招待講演者にふさわしい.
 

T4. 文化地質学

  • 根井 浄(元龍谷大,非会員)30分:根井氏(元龍谷大学文学部教授;日本山岳修験学会副会長;肥前島原松平文庫長)は,古文書などの歴史資料に立脚し,石碑解読などの現地調査を交えながら人々の信仰の歴史を明らかにしてきた.とくに「海」や「山」に関する宗教民俗に詳しく,複数の大著を著している.海については,「補陀落渡海」という海の彼方に存在すると信じられてきた観音浄土を目指す即身成仏的な行について調査してきた.山については,雲仙普賢岳を中心に展開してきた山岳修験者たちと16世紀に出現したキリシタンたちとの宗教的対立について詳しい.いずれも日本の自然を人々がどのように捉えていたか考える上で,重要な論考である.本招待講演ではとくに九州の火山に焦点を当て,そこで展開された山岳修験と地質の関係についてご講演いただく予定である.
  • 後 誠介(和歌山大・災害科学教育研究センター,会員)30分:後会員は,熊野学研究委員として1984年から地域学としての熊野学に係る調査・普及に携わってきた.2004年に「紀伊半島の霊場と参詣道」が世界遺産(文化)に登録されてからは,「熊野はなぜ霊場になったのか〜地質からみて〜」や「地質からみた熊野」をテーマとして,講演・執筆を続けてきた.2014年の南紀熊野ジオパークの認定に際しては,その構想段階から学術専門委員として地質学的知見を整理するとともに,熊野の歴史・文化を地形・地質から読み解く視点を主導してきた,ジオパークガイド養成講座(座学・現地実習)の指導,資料集・展示・映像などの監修,ジオツアーの企画協力のほか,自身も講演・執筆を続けている.本招待講演では熊野の霊場の文化景観を地質学的に解説していただく予定である.
 

T5.集大成! 南海トラフ地震発生帯掘削計画

  • 木村 学(東京海洋大,会員)30分:木村会員はIODP南海トラフ地震発生帯掘削計画のリーダーであり,数多くの研究成果を出している.また本計画は多くの関連分野を横断する大型研究であるが,全体を俯瞰し,幅広い分野の聴衆に成果を理解してもらうためにも最適の人物である.
  • 倉本真一(JAMSTEC,会員)30分:倉本会員は地球深部探査船「ちきゅう」を運行する海洋研究開発機構・地球深部探査センターのセンター長として本計画の立ち上げから携わってこられた.倉本会員は地質学研究者として,この分野に最適な探査船のあり方も模索して来られており,この10年における掘削技術の進歩と限界をレビューしてもらう.それは将来の地質掘削プランの大きなヒントになるだろう.
 

T6.中国地方の活断層, 地震活動とひずみ集中帯

  • 飯尾能久(京都大・防災研,非会員)30分:飯尾氏は上部地殻内で地震が発生する理由として下部地殻からのひずみ集中を提唱され,これは現在では内陸直下型地震の発生モデルの主流となっている.また,鳥取県西部〜中部域において永年稠密な地震観測を行ってきており,本セッションに対して地震学の立場から大きく貢献する.
  • 西村卓也(京都大・防災研,非会員)30分:西村氏は山陰地域に独自のGPS測地観測網を設置して,本地域でひずみの集中が起こっていること(山陰ひずみ集中帯の存在)を発見された第一人者である.西南日本全域のGPS解析も行なっており,中国地方を取り巻く広域の地殻変動に関して幅広い知識を有する.
 

T7.日本列島形成史の新景観

  • 野田 篤(産総研,会員)15分:野田会員は西南日本の白亜系和泉層群を対象に野外調査を行い,さらに世界の前弧盆地一般の形成過程についてのコンパイルに基づき新しい解釈を提案している.日本の地域地質に関する深い知識から世界に向けて新しい概念を導きつつある同氏に講演していただくことによって,昨今忘れられがちな地域地質学の威力をアピール出来ると考える.
  • 堤 之恭(国立科学博物館,会員)15分:堤会員は近年の日本のジルコン年代測定を牽引するリーダーの一人で,独自の手法開発と実際の年代測定において多くの研究者との協力を通して多大な成果をあげられている.是非講演をお願いしたい.
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レギュラーセッション:25件

 

R2.岩石・鉱物・鉱床学一般

  • 辻森 樹(東北大,会員)30分:辻森会員は,青色片岩などのプレート境界岩を丹念な野外調査・岩石組織観察・地球化学分析から研究され,プレート沈み込みのダイナミクスの素過程の理解と地球変動史の解読に精力的に取り組んでこられた.特に近年,プレート境界岩の造岩鉱物の局所同位体分析により,これまで『未読』であった全く新しい物質科学的な情報を抽出・蓄積されつつある.ご講演ではこれらの未読情報の統合解析から,太古代〜顕生代の4つの年齢における造山帯の緑色岩・高圧変成岩を研究対象に,プレート境界のプロセスと経年変動を読み解く重要性について紹介いただく.さらには固体地球の進化史の物質科学的な検証,特に再生地殻成分の大循環と固体地球の長周期変動の体系化に関するあらたなプロトコルについて伺える予定である.

R4.変成岩とテクトニクス

  • 西山忠男(熊本大,会員)30分:西山会員は,野外調査や鉱物組織観察といった岩石学の基礎を重視されつつ,一貫して変成岩や火成岩におけるパターン形成,反応と変形の連結現象,拡散といった物理化学プロセスを研究されてきた.特筆すべきは,他分野の理論を効果的に導入しながら非平衡開放系や不可逆過程の問題に取り組み,平衡論を軸とする従来の岩石学研究とは一線を画す成果を上げてこられた点である.その多岐にわたる研究は岩石成因に新たな描像を与え,「動的な岩石学」の端緒を開いたと言える.本招待講演では,多分野の手法の融合により得られた最新の研究成果に関する話題が期待される.

R6.ジオパーク

  • 竹之内 耕(フォッサマグナミュージアム,会員)30分:竹之内会員は,糸魚川ユネスコ世界ジオパーク設立当初から中心的に活動を展開してきた.また,その経験を生かして日本ジオパークネットワーク(JGN)でも指導的な役割を担ってきた.現在日本のジオパークの課題について話題提供者として適任の人材である.
 

R8.海洋地質

  • 多田隆治(東京大,会員)30分:多田会員は海域および陸域双方の地質記録からアジアモンスーンの進化に関する研究を進め,2013年には自らが代表プロポーネントとして計画された日本海および東シナ海北部のIODP(国際深海掘削計画)Expedition 346に共同主席研究者として乗船した.現在,その成果が増えつつあり,今年のPEPSでは特集号もまとめられた.
  • 池原 実(高知大,会員)30分:池原会員は長年にわたって様々な指標を用いた古海洋学的研究を行っており,特に南大洋においてはIODPの掘削提案を行う中心的な役割を果たしている.また,昨年度より新学術領域研究が採択され,古海洋研究班のリーダーとして研究を推進している.今後数年間は南極海においてIODPによる掘削航海が立て続けに計画されていることなど,これから注目される研究テーマとして関心が向けられている.池原氏には南大洋が気候変動に果たす役割について最新の研究成果や国内外の研究動向に加え,今後の課題についてご講演いただく.
 
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R9.堆積物(岩)の起源・組織・組成

  • 竹内 誠(名古屋大,会員)30分:竹内会員は,西南日本の付加体・変成帯から内帯の陸成層,東北地方の古生代整然層に到るまで幅広い地質体を対象に,主に砂岩組成や重鉱物の化学組成などのデータをもとに後背地解析の研究を進めてきた.最近では,砕屑性ジルコンのU-Pb 年代を用いて各地の堆積物の層序や後背地,運搬経路などについての研究を行っている.招待講演では,最近の研究成果の一部を紹介して頂き,後背地研究の今後の展開を議論するきっかけとしたい.
  • 原 英俊(産総研,会員)30分:原会員は,砂岩組成や全岩化学組成などの従来的な手法に加え,砕屑性ジルコンのU-Pb 年代や放散虫化石などの複数の年代軸を組み合わせることで,四国の四万十帯の形成史や後背地についての新しいモデルを提唱している.招待講演では白亜紀から古第三紀にかけて四万十帯付加体が経験した後背地の変化などについて紹介して頂き,堆積物が持つ様々な情報を地史の理解にどう活かすのかなど,今後の研究のあり方について考える機会としたい.
 

R10.炭酸塩岩の起源と地球環境

  • 上野勝美(福岡大,会員)30分:上野会員は,後期古生代から前期中生代の有孔虫の分類,生層序,古生物地理,炭酸塩堆積場の環境復元,東アジアの地質構造発達史などに関する研究にこれまで精力的に取り組んでこられた.山口大会開催地にある石炭〜ペルム系秋吉石灰岩に関する研究においても,数多くの重要な研究成果をあげられてきた.招待講演では,秋吉石灰岩での年代層序を基にした炭酸塩堆積相の時代的変遷,海洋島起源石灰岩から海水準変動を読み取る試みなどについて講演頂く予定である.
 

R11.堆積過程・堆積環境・堆積地質

  • 成瀬 元(京都大,会員)30分:成瀬会員は,堆積物重力流について,実験,野外調査,組織解析,モデリングといった多様な側面から,その挙動や堆積過程についての研究を行ってきた.彼はこの分野を世界的にリードする研究者の一人である.2015年に公表された,混濁流とその堆積物についての研究の方向性を示した論文は世界をリードする研究者らによって著されたのもので,成瀬会員はその著者の1人に名前を連ねている.成瀬会員には混濁流のモデリングについて,研究の方向性を含めたレビューを行って頂く予定である.
  • David Hodgson(リーズ大,非会員)30分:David Hodgson氏は,世界各地で露頭観察などの野外調査をベースに堆積盆解析を行ってきた.特に重力流堆積物を主な研究対象として海底のチャネル-レビーシステムやローブシステムといった堆積体の堆積過程や形態の特徴を明らかにする研究を精力的に進めてきた.重力流堆積物そのものや重力流堆積物が作り出す堆積体に関わる最新の研究の動向をお話いただくとともに,成瀬会員による講演を併せて,重力流とその堆積物についての研究の方向性を議論する機会としたい.
 

R12.石油・石炭地質学と有機地球化学

  • 荒戸裕之(秋田大,会員)30分:荒戸会員は,反射法地震探査記録を用いた石油・天然ガスの成因や探鉱に関する研究に長年取り組んでおられ,この分野をリードしてきた研究者の一人である.また,国の基礎調査に関するワーキンググループの委員長として,海域の三次元地震探査調査による堆積盆地評価に関する議論をまとめられた.招待講演では,本邦周辺海域で実施されてきた基礎調査による三次元地震探査記録を用いた堆積盆地の解析について話題を提供して頂く予定である.
 

R13.岩石・鉱物の変形と反応

  • 岩森 光(JAMSTEC/東京大,会員)30分:岩森会員は,地球内部の物質分化と循環のダイナミクスに関して,野外調査のみならず,地質体の運動場モデルの数値シミュレーションや多変量解析を用いた研究を展開し,国際的にも先駆的な成果を発信続けておられる.山口大会では,沈み込み帯での流体の役割についてご自身の研究を交えてご教示いただく予定である.
  • 片山郁夫(広島大,会員)30分:片山会員は,沈み込み帯深部条件での流動特性に関して,岩石変形実験や野外調査から,地震発生ダイナミクスおよび地球内部での物質循環に関する研究成果を数多く発信されている.また,近年は超深度掘削モホール計画に参画されており,国際的に地質学をリードされている研究者の一人である.山口大会では,大陸・海洋プレートのレオロジー構造についてご自身の研究を交えてご教示いただく予定である.

R14.沈み込み帯・陸上付加体

  • 古市幹人(JAMSTEC,非会員)30分:古市氏は,計算科学の専門家であり,主に粒子法シミュレーションコードの開発と応用において世界をリードしている.世界でも圧倒的な規模を誇る25億粒子数のDEM砂箱実験によって南海掘削海域で実測されている応力場の再現に成功したほか,付加体内部に存在する応力ネットワークを提案するなど,興味深い成果を発信されている.本講演では,最近の実験成果を紹介いただく.沈み込み帯のヒミツ解明に計算工学から切り込む,必聴の講演.
  • 大橋聖和(山口大,会員) 30分:大橋会員は,野外調査と岩石力学実験の両方からアプローチする新進気鋭の研究者である.最近ではOSL(光刺激ルミネッセンス)信号の断層によるリセット条件を実験的に検証している.その結果,比較的浅い断層掘削であっても最新活動年代を決定できるという.現世付加体の断層が,いつ,どんな順番で活動してきたのか.定量イメージへの期待がふくらむ.“未来を見逃すな”
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R15.テクトニクス

  • 金折裕司(山口大,会員)30分:金折会員は,本大会開催地である山口県を始めとした西南日本の内陸活断層やネオテクトニクスについて,野外調査などを基に研究してこられた.本講演では,金折氏の代表的な業績である,マイクロプレートモデルに基づいた西南日本のテクトニクス論について,包括的な講演を頂く.また,金折氏は地域防災やアウトリーチ活動についても多くの功績を残しており,その経験に根差したユニークな切り口にも期待したい.
  • 野田 篤(産総研,会員)30分:野田会員は,海洋地質学的知見や陸上の地質記録,数値モデル,砂箱を用いたアナログ実験などの結果を総合し,沈み込み帯における前弧堆積盆の分類と発達様式に関する優れた論文を近年立て続けに発表されている.本講演では野田氏の前弧堆積盆に関する最新の知見をご紹介いただくことにより,前弧堆積盆からみた沈み込み帯のテクトニクスの理解を深めたい.
 

R16.古生物

  • 江崎洋一(大阪市立大,会員)30分:江崎会員は,海洋生物,特に生物礁を用いた地球環境と生物群集の相互作用に関する研究を行っている.地質学会山口大会では,後期古生代の海山性石灰岩体である秋吉台にちなみ,石灰岩・生物礁をキーワードとして,地球生物相の進化,礁生態系の復元と変遷,ならびに地球環境復元に関するこれまでの研究をご紹介頂きたい.
 

R17.ジュラ系+

  • 脇田浩二(山口大,会員)30分:脇田会員は,付加体地質について長年にわたる研究実績がある.とくにジュラ紀付加体の野外地質調査にもとづく研究について多大な業績を残されている.地質図の国際的な基準を策定する分野でも活躍されている.招待講演では,ご自身の体験も交えて,野外地質調査の魅力についてのエピソードを含めた講演を期待している.
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R20.応用地質学一般およびノンテクトニック構造

  • 廣瀬 亘(道総研,会員)30分:平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震では,厚真町等で広範囲に顕著な斜面崩壊が多発した.その崩壊の発生件数および分布密度は特異なものであるため,斜面災害に関わる研究者から注目を集めている.廣瀬氏ら北海道立総合研究機構・地質研究所の地形学および地質学を専門とする研究者らは地元の研究機関としてこの災害の解明に重点的に取り組んでおり,継続的に調査報告を行っている.特に,廣瀬氏は火山地質学を専門とし,顕著な崩壊をもたらした火山灰層とそれらが作る地形の発達について広く調査し,重要な考察を行っている.本講演では廣瀬氏に以上を解説頂き,この特異な斜面災害のメカニズムについて議論を行う.

     

R23.地球史

  • 臼井寛裕(JAXA,非会員)30分:臼井氏はこれまで火星の表層環境史を地質学を武器に研究されてきた.招待講演では,火星研究の現状と探査の将来展望について,最新の成果を踏まえて解説していただく.

     

  • 早坂康隆(広島大,会員)30分:早坂会員は,野外地質調査を基軸とし,岩石化学/年代学/構造地質学的手法を用いて日本列島を含むアジア,北東シベリア,西太平洋地域のテクトニクスに関する研究を行ってきた.長年の調査が実り,島根県舞鶴帯において木村光佑氏らとともに日本最古の岩石を発見した.招待講演では,最新の成果を踏まえて中国地方の地質およびアジアとの関連性を紹介していただく.

     

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R24.原子力と地質科学

  • 日高 洋(名古屋大,非会員)30分:日高氏は,自然界で生じる核反応を元素の同位体変動から検出し,その現象解明に取り組んでおり,オクロ天然原子炉は,その研究対象の一つである.天然原子炉から採取された様々な試料を分析して得られた一連の同位体データから解明された原子炉内外における放射性核種の中〜長期にわたる移行挙動,核分裂メカニズムについて紹介していただく.

     

R25.鉱物資源と地球物質循環

  • 森下祐一(静岡大,非会員)30分:森下氏は,金,白金族元素,レアメタルなどの資源の成因を研究する資源地質学の第一人者であり,最先端の二次イオン質量分析計による微小分析を駆使することで,今まで明らかとなっていなかった有用元素の挙動と濃集プロセスを解明するなど,非常に独創的な研究を展開し,この分野をリードし続けている.本講演では,当該分野の最新の話題を提供して頂く予定である.そのお話を聞ける機会は,本セッションに関係する全ての研究者にとって非常に有意義なものになると期待される.