2020名古屋代替_JABEEオンラインシンポ

20.10.6掲載 21.4.2更新

 

 

←3月7日(日)YouTubeのライブ配信を行いました.現在も公開中です.
当日のシンポジウムでは、多くのご質問やご意見をいただき、ありがとうございました。

 


 


JABEEオンラインシンポジウム
自然災害列島における地質技術者の育成
−大学統合期における地質学教育ー


近年,日本列島各地では豪雨や台風による災害が頻発している.加えて地震や火山による災害も多発している.同時に今年は,新型コロナウィルス(COVID-19)禍のため,防災・減災のための調査,対策などの行動に制限が加わり,さらに専門教育や普及活動にも弊害が生じている.
これらの自然災害は,日本列島の地質や地形に密接な関係をもって発生している.このような日本列島に住む我々が防災・減災により安全で安心した生活をおくるためには,足下の自然の特徴を科学的に把握して,対策をたてることが重要である.同時に,それに携わる人材の輩出,育成が社会から求められている.
大学における地質学の専門教育に加え,卒業後の地質技術者としての養成教育は,この社会の要請に応えるものであり,今後,一層精力的に行われなければならない.一方,大学では国立大学の統合や大学教員の削減など,充実した専門教育の展開が困難になっている.
日本地質学会では本テーマを議論するため名古屋大会でのシンポジウムを企画したが,新型コロナウィルス禍のために同大会が順延となった.代替企画としてオンラインシンポジウムを開催し,大学における技術者育成プログラム(JABEE:日本技術者教育認定機構)を通じて,大学での地質学教育のあり方と今後,地質技術者の養成の現状と将来,企業での地質技術者の継続教育(CPD)について考えていきたい. 

2020年10月
地質技術者教育委員会
委員長 天野一男  


日時:2021年3月7日(日)14:00〜17:15(予定)
配信方法:ZoomにYou Tubeを連動させるオンライン方式
参加費無料.Zoom参加者は事前登録制(Youtube視聴の場合は申込不要)
【zoomでの参加申込はこちらから】締切ました

(注)CPD単位の発行をご希望の場合は,zoomでの参加をお申込みください。(CPD:1時間1単位) 

▶︎シンポの内容は,YouTubeで公開中





 


プログラム【敬称略】※タイトルをクリックすると講演概要(PDF)がDLできます

 


お問い合わせ:日本地質学会事務局 main[at]geosociety.jp([at]は@マークにして送信してください)
 

 

当日お答えできなかった質問など


Zoomチャットでの質問(1)
質問:JABEEにおけるデザイン能力とは、具体的にはどういうものでしょうか?
回答:JABEEは学習・教育到達目標を定める際に必要な9項目の知識・能力観点のなかで、(e)として「種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力」が規定されています。ここでの「デザイン」とは「エンジニアリング・デザイン」を示し、単なる設計図面作成ではなく、「必ずしも解が一つでない課題に対して、種々の学問・技術を利用して、実現可能な解を見つけ出していくこと」であり、そのために必要な能力が「デザイン能力」であると説明しています。  具体的には、以下の内容を参考にするなどして、学習・教育到達目標を設定する必要があると解説されています。
  • 解決すべき問題を認識する能力
  • 公共の福祉、環境保全、経済性等の考慮すべき制約条件を特定する能力
  • 解決すべき課題を論理的に特定、整理、分析する能力
  • 課題の解決に必要な、数学、自然科学、該当する分野の科学技術に関する系統的知識を適用し、種々の制約条件を考慮して解決に向けた具体的な方針を立案する能力
  • 立案した方針に従って、実際に問題を解決する能力

Zoomチャットでの質問(2)
質問:島根大学の地球科学科は入試倍率が国内トップクラスと言えるくらい高いと認識しています。受験生はJABEEを意識して志願されておられるのでしょうか?
回答:JABEEを意識して志願する学生は、講師である自分自身を含め少ないと感じています
質問:もしも高校生の時にJABEEの存在と、その意義を理解していたら、志願先としての大学選びに影響しましたでしょうか?
回答:もしも高校生の時にJABEEの存在を知っていたら、その学科がある大学を必ず志望していたと思います。その中でも島根大学は特色が豊かで、有意義な時間をおくれると考えたと思います。
回答:島根大学の新入生は50名で、うち高校での地学履修者は5名未満ですが、アンケートによれば地学に興味があった学生は50%を占めます。学生は大学のなかで次第に地質技術者へ興味を持って行く印象です.
意見:高校にJABEEの存在と意義をより一層宣伝したいと思います。
回答:高校生、大学生向けのパンフレットをJABEEでは準備しております。ご活用ください。

Zoomチャットでの質問(3)
質問:島根大学では学科全員がJABEE履修でしょうか?それともコース制でしょうか?
回答:島根大学では50名が一括JABEE認定です.※解説:地球・資源及び関連するエンジニアリング分野では、現在9大学でプログラムが認定されており、そのうち島根大学と千葉大学の2つが学科全体でJABEE認定されています。

Zoomチャットでの質問(4)
質問:島根大学では、JABEE制度運営において学部間の協力はどうですか?
回答:島根大学には現在,2学部に6コースのJABEEプログラムが認定されています.それらのプログラム間では,年に一度の連絡者会議により,情報共有や連絡調整を行っています。

Youtube チャットでの質問(1)
質問:「日本地質学会のJABEEとCPDに対する取り組み」で、「修得技術者」と説明したのは「修習技術者」ではないですか?
回答:ご指摘ありがとうございました。そのとおりです。上記スライドの11枚目と12枚目の「修得技術者」は「修習技術者」の誤りです。

Youtube チャットでの質問(2)
意見:社会以前に,地質学の専門教育に携わる大学教員や教育を受ける学生がJABEEについてよく知らない,または関心がないという状況をなんとかする必要があると思います。地質学会として,例えばショートコースで地質技術者の仕事の紹介や地質調査業の紹介,最新の調査技術の紹介などをするのは意義があるのではないかと思っています。
意見:こうした活動を継続的に行い、世間に広くアピールすべきです。