日本地質学会第128年学術大会:セッション招待講演者の紹介

 

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世話人や専門部会から提案され,行事委員会が承認したセッション招待講演者を紹介します.なお,講演時間は変更になる場合があります.

トピックセッション    
T1.地震研究の新展開    
T2.海底地盤変動学ススメ T3.スロー地震 T4.弧-海溝系の復元
T5.文化地質学 T6.学術資料・標本散逸問題 T7.火山噴火史・発達史
     
レギュラーセッション    
R1.深成岩・火山岩 R2.岩鉱一般 R3.噴火・火山発達史
R4.変成岩とテクトニクス R5.地域地質・地域層序 R6.ジオパーク
R7.新生代の地質事変記録    
R8.海洋地質 R9.堆積 R10.炭酸塩岩の起源...
R11.石油・石炭地質学 R12.岩鉱の変形と反応 R13.沈み込み帯・付加体
R14.テクトニクス R15.古生物 R16.ジュラ系+
R17.情報地質 R18.環境地質 R19.応用地質
R20.地学教育・地学史 R21.第四紀 R22.地球史
R23.原子力と地球科学 R24.鉱物資源  

*タイトル(和英),世話人氏名・所属,概要を示します.*印は代表世話人(連絡責任者)です.

T2.海底地盤変動学のススメ

  • 馬場俊孝(徳島大:非会員)30分 馬場氏は,長年にわたって,津波モデリングの研究に携わってきた.特に,海底地すべりに関する津波の研究は, 有名で,駿河湾での地震による海底地すべりに起因する津 波の研究や,南海トラフでの研究など,多数の業績を残している.このように,海底地すべりに関して議論をすると きに,津波モデリングの観点からの知見を講演を通じて, インプットするには最もふさわしい人物である.
  • 松山昌史(電中研:非会員)15分 松山氏は,原子力リスク研究センターにおいて,津波工学,海岸工学の観点から,海底地すべりによる津波リスク について評価する事業に携わってきた.その中で,地盤工 学的なアプローチや実験的な手法を取りまとめる役割を中 心的に担い,沿岸における海底地すべり災害について工学 的立場で,総合的に理解することを強く進めてきた.この ような地質学には基づかない,海底地すべり研究は,海底 地すべりを多角的視点で考察する上では欠かせない存在である.  

T3.スロー地震に関する地質学的・実験的・地震学的研究の連携と進展

  • 小原一成(東京大地震研:非会員),30分  小原氏は,世界を代表するスロー地震研究者である.南海トラフを中心に地震・測地観測で得られたスロー地震像 を紹介して頂くことで,暖かい沈み込み帯におけるスロー 地震の発生過程と発生環境を地質学的に理解していくうえでの,示唆に富んだ重要な提案と議論がなされることが期 待出来る.
  • 西川友章(京都大・防災研:非会員),30分  西川氏は,地震学を専門とする新進気鋭の若手研究者である.海底地震観測網と陸域地震・測地観測網に基づいて明らかにした日本海溝におけるスロー地震の全貌をまとめた論文を昨年Science誌に公表した.西川氏の招待講演はタイムリーであり,今後日本海溝のような冷たい沈み込み帯におけるスロー地震の発生過程と発生環境を地質学的に理解していくうえでの,示唆に富んだ重要な提案と議論がなされることが期待出来る.
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T4.二次改変された過去の弧-海溝系の復元:日本およびその他の例

  • 沢田 輝(JAMSTEC:会員),30分 沢田会員は大学院での研究テーマ以来,地球史を通した大陸地殻の成長パタンの解明を目指し,特に先カンブリア 時代の多様な年代の砂岩中の砕屑性ジルコン年代の測定を行った.また並行して世界中の公表されたデータのコンパイルを行い,従来とは大きく異なる大陸地殻成長曲線を提案した.日本における堆積岩研究では従来にない大きな時空間を対象にした研究を進めている同会員に最新の成果と研究展望を紹介していただきたい.
  • 山本啓司(鹿児島大:会員),30分 山本会員は,岩石の変形と変成作用について,野外調査,微細構造解析,化学分析などを駆使して研究してこられた.主な成果として,パキスタン北部のコーヒスタン古島弧地域に露出するグラニュライトの産状と,Sm–Nd同位体年代から同岩体の島弧・大陸衝突と連動した形成過程の解明,さらにカザフスタン北部,中国中央東部,およびパキスタン北部の超高圧変成帯に異なる変成深度の薄板状の岩体の累重ナップ構造の確認とその形成過程の解明などがある.また日本では,中央構造線(MTL)近傍,領家帯のマイロナイトの低角度構造の解明から,マイロナイトが領家帯の深部構造に由来することを提唱された.また近年では,琉球弧徳之島に産する変成岩類のジルコンU–Pb–Hf同位体比測定から,それらの起源を南中国地塊東南部カタイシアと推定されている.野外調査に基づく最新の成果をご紹介いただく.
  • ※(セッション世話人と行事委員会より)当初予定していた今岡照喜さん(山口大:会員)の招待講演は,ご本人の都合によりキャンセルとなりましたため,山本啓司さんに変更いたしました.

T5.文化地質学

  • 三澤裕之(秀明大学:非会員),30分 三澤氏(山形考古学会会員)は,山形県の社会科高校教員として教育に携わりながら山形県内の遺跡の研究を行っている.山形県立西高等学校校長退職後に山形県学事文書課に勤務しながら,これまで収集した考古資試料の整理を行っている.三澤氏は40数年前に山形県最上町の材木遺跡発掘に参加し,当時発掘後の遺跡地表面(畑)で数10個の緑色の石を採集した.それらの一部には玉に加工途中の遺物があり,近年この緑色の石がヒスイかどうかを明らかにすべく,フォッサマグナミュージアム,東北大学等ヒスイに関連する研究者に鑑定を依頼した結果,緑色の石英であることが判明した.しかし,研究者らもこのような緑色の石英が国内に産する例を見たことがないという状況である.また三澤氏は山形県近隣の縄文遺跡の出土品でヒスイ製と記載されているものを調査し,比重の測定からいくつかが緑色の石英であることを明らかにしつつある.本招待講演では,材木遺跡で表面採集された緑色の石英の特徴,鉱物鑑定の結果,産地推定の困難さの現状,東北地方の縄文遺跡 にも流通していた緑色石英についてご講演いただく予定である.
  • 藤本幸雄(秋田地学教育学会:会員),30分 藤本会員は,高校教員退職後も秋田地学教育学会会員,日本地質学会会員としてこれまで東北地方の基盤岩類や秋 田県の新第三系,第四系の地質の調査研究や普及教育を行ってきている.また男鹿ジオパーク,白神海岸ジオパーク も支援してきている.藤本会員は縄文時代後期の伊勢堂岱 遺跡(北秋田市)の環状列石,縄文時代中期〜後期の大湯 環状列石(元鹿足市)の地質学的,岩石記載学的な面から 調査を行っている.大湯環状列石の石材は,岩石の種類,礫 径,円磨度,帯磁率などについて検討し,あせて周囲の河床 礫,石材由来の岩体の節理系,帯磁率の調査を通して石材 の由来と採集地の評価を行っている.伊勢堂岱遺跡につい ても岩石の種類,礫径,円磨度,帯磁率などに加え河床礫,段 丘礫,湯車層(段丘礫層の下に分布)について検討し,石 材の採集地を推定している.これまでもトピックセッショ ン「文化地質学」では遺跡の石材についての研究が多く発 表されているが,藤本会員の環状列石の研究のような,河 床礫,段丘礫,段丘の下位の地質等総合的を検討するよう な研究は少ない.本招待講演では,環状列石の石材の種類 だけでなく,礫径や円磨度を元に,周囲の河川の河床礫, 段丘礫等から石材の採集地を絞り込んでいった過程につい て講演していただく予定である.
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T6.「災害多発社会における学術資料・標本散逸問題―大学・博物館は何をすべきか−」

  • 大路樹生(名古屋大博:会員),30分 大路会員は,現在名古屋大学館長の重責を担っており, 日本の国立大学や大学博物館における標本の現状・問題点 および動向をよく把握・認識している研究者である.また ご本人も,海洋生物化石研究の第一人者として世界各地で の調査・試料採取また,それら学術標本を用いた様々な研 究論文や一般普及書を記述している.加えて研究者としての標本問題に関する視点も合わせ持ち,招待講演者として ふさわしい.

T7.地球年代学が拓く高精度火山噴火史・発達史

  • 伊藤久敏(電中研:会員),30分 伊藤会員は,近年LA-ICP-MSを用いて精力的に火成岩の ジルコンU-Pb年代測定を行っている.特に最近は更新世の 火山噴出物にこの手法を適用している.U-Pb年代を適用す るにはこの地質年代は若いが,迅速かつ高精度な年代値を 得ることに挑戦している.さらに,海外の研究者との共同 研究も精力的に取り組み,U-Th/He年代を併用したダブル 年代測定にも取り組み始めた.一連の研究は特に大規模珪 長質噴火活動史を明らかにする上で重要な研究である.
  • 望月伸竜(熊本大:会員),30分 望月会員は古地磁気学を専門とし,特に最近は,火山岩 を対象とした高分解能の古地磁気年代推定に取り組んでい る.従来,困難とされていたテフラ層の定方位採取法を開 発し,その残留磁化方位と永年変化率から,大規模カルデ ラ噴火の継続時間に関する新知見を見出している.この手 法は, 溶岩とテフラ, あるいは溶結凝灰岩とそのcoignimbrite ashの対比や時間差推定などにも有効である.こ れらの関連研究例を紹介してもらい,火山地質学・編年学 における新たな展開の契機となることを期待したい.

R1.深成岩・火山岩とマグマプロセス

  • 今山武志(岡山理科大:会員)30分 今山会員は,地質年代学,岩石学,テクトニクス学を専 門とし,ヒマラヤ造山帯を中心に,国際的なフィールドで 研究を展開している.最近はモンゴルやパキスタンなどの 火山岩・深成岩類の研究にも取り組んでおり,K-Ar法や U-Pb法による年代測定と岩石学的・地球化学的分析を行っ て,マグマの成因や地殻の進化過程,テクトニクスを解明 している.これらの研究をはじめとし,世界各地のフィー ルドワークで蓄積された年代学的・岩石学的データを基に, 北東アジア地域における地質構造発達史の概要と最新の知 見について講演していただく.
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R3.噴火・火山発達史と噴出物

  • 伴 雅雄(山形大:会員)30分 伴会員は,火山学・岩石学を専門とし,主に東北日本地 域の火山を対象に研究を展開している.地質学的,岩石学 的,地球化学的データを基に,個々の火山の形成史や深部 マグマプロセスを高分解能で解明する研究事例を積み重ねている.特に最近は,活動的火山である蔵王火山において, 将来の噴火推移予測や防災・減災対策に関する研究も精力 的に行っている.本講演では,これら最新の研究成果を交 えながら,火山地質学および岩石学的データをどのように 噴火予測に活かせるかを紹介していただく.

R4.変成岩とテクトニクス

  • 河上哲生(京都大:会員)30分 河上会員は主に高温変成岩を対象として野外調査に基づ く岩石学的研究を展開しており,南極を含む世界各地のフィールドを研究対象としている.特に副成分鉱物の消長に 注目した大陸地殻での流体活動履歴の読み取りで興味深い 成果を多数挙げている.これまでに第44次と51次の南極調 査隊に参加するとともに,最近では第61次南極調査隊夏隊 (2019〜2020)においてセール・ロンダーネ山地地質チームのリーダーとして野外調査を実施している.講演では,最新の南極調査成果を交えながら,大陸地殻の形成と進化プ ロセスに関する知見を紹介していただく.

R9.堆積

  • 田村 亨(産総研:会員)30分 田村会員は,沿岸域の地層・地形の形成過程について精 力的に研究を行っている.コア試料の層相解析や古環境解 析などの従来的な手法に加え,地中レーダ探査やOSL年代 測定といった最新の技術を組み合わせることで,高分解能 で時空間的に解析する手法を開発し,世界各地の海岸砂丘 やデルタなどの研究に適用してきた.このような進歩的な 研究による貢献が認められ,2014年度には日本地質学小澤 儀明賞を受賞している.本招待講演では,メコンデルタの 地層・形成過程に関するレビューと最新の研究成果につい てお話しして頂く.
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R10.炭酸塩岩の起源と地球環境

  • 小宮 剛(東京大:会員)30分 小宮会員は,初期地球の表層テクトニクスや物質循環, 海水組成の変遷と生命進化などに関する研究成果を数多く 発信されている.特に近年,カナダ・ラブラドルから世界 最古の表成岩を発見し,初期地球の表層環境と生命の起源, 進化を解読するための重要な成果を提出された.招待講演 では,世界最古の炭酸塩岩の化学組成分析から明らかにな った初期太古代の海洋組成や初期生命の痕跡について最新 の話題を講演頂く予定である.

R11.石油・石炭地質学と有機地球化学

  • 早稲田 周(石油資源開発:非会員(有機地球化学会会 員))30分 早稲田氏は,有機地球化学的手法を用いた石油・天然ガ スの根源岩能力評価や探鉱に関する研究に長年取り組んで おられ,この分野をリードしてきた研究者の一人である.招待講演では,安定同位体およびクランプト同位体を用い た天然ガス評価法の最近の進展について話題を提供して頂く予定である.

R12.岩石・鉱物の変形と反応

  • 西山忠男(熊本大:会員)30分 西山会員は,これまでに長崎変成岩などの野外調査をベ ースとして変成作用・交代作用における反応帯形成や,脱 水反応に伴う水圧破砕など,岩石の反応と変形・破壊現象 を結びつける独創的な研究を進めてこられた.これらの沈 み込み帯での流体が関与する反応プロセスは,近年,観測 が進んでいるプレート境界でのさまざまな地震現象の本質 的な理解の鍵を握っている可能性も高い.本講演では,西 山会員の最近の大きな発見であるマイクロダイヤモンドと 超高圧条件におけるシュードタキライトについてのエキサ イティングな話を紹介していただく.
  • 纐纈佑衣(名古屋大:会員)30分 纐纈会員は,レーザーラマン分光分析を用いた炭質物温 度計(Raman CM thermometry)の手法開発から実践に至 るまで携わる数少ない研究者であり,その対象も堆積岩・ 変成岩から断層,隕石と多岐にわたる.温度・圧力・時間・ 変形が多様に影響する炭質物の熟成度スペクトラムは,地 質体の解析にいかにして役立てられるのか.深部から浅部, 100万年から秒単位までの適用例をご紹介いただく.
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R13.沈み込み帯・陸上付加体

  • 大坪 誠(産総研:会員)30分 大坪会員は構造地質学を専門としている.野外調査を中 心に据えながら主に古応力解析と物性を組み合わせて,構 造発達史に定量的な物理量を付与して解釈する研究に魅力 がある.近年,沖縄トラフの背弧拡大場の形成史を琉球ト レンチとの相互作用として注目し,陸上調査だけでなく, 海洋掘削を見据えたプロジェクトの立案代表者として活躍 している.今回は,海洋掘削プロジェクトの提案内容とそ の背景を中心とした講演をお願いする予定であり,沈み込 み帯・陸上付加体セッション参加者との活発な議論が期待 できる.
  • 仲田理恵(東京大・地震研:非会員)30分 仲田氏は海底地震計の波形トモグラフィーを用いて沈み 込み帯の速度場の解析を行ってきた,地球物理学者である. 特に紀伊半島沖南海トラフ浅部の上盤での低速度帯の存在 を指摘し,地質学的な付加体構造発達史に新たな議論を提 供した.近年ではスロー地震のメカニズムにも視野を広げ, 日向灘沖のスロー地震帯における海洋掘削プロジェクトの 立案リーダーを務めている.今回は,日向灘沖海洋掘削プ ロジェクトの提案内容とその背景を中心とした講演をお願 いする予定であり,沈み込み帯・陸上付加体セッションの 参加者と活発な議論が期待できる.

R14.テクトニクス

  • 中村佳博(産総研:会員)30分 中村会員は,野外地質調査に加え,高温高圧実験に基づ く炭質物のグラファイト化の反応速度論的解析を武器に, 変成岩・付加体地域の構造地質学的研究に新風を吹き込む 気鋭の研究者である.中村会員は近年,長野県大鹿村周辺 の「大河原」図幅作成のための調査を行われており,その 過程で得られた新たな知見をもとに,鹿塩マイロナイトお よび領家帯・三波川帯の地質情報から復元する日本列島の テクトニクスに関してご講演を頂く.
  • 志村侑亮(産総研:会員)30分 志村会員は,紀伊半島中央部に分布する付加体と高圧変 成岩類の研究を精力的に進められている若手研究者である. 紀伊半島中央部は,秩父帯が欠損し,四万十帯と三波川帯 が直接接するという点において,日本列島のテクトニクス および付加体の構造発達に重要な意味を持つ地域であり, 詳細な野外地質調査と年代・被熱・構造解析に基づく新た な知見をご紹介いただく.
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R22.地球史

  • 杉谷健一郎(名古屋大:会員)30分 杉谷会員は西オーストラリアや南アフリカの太古代の珪 質堆積岩に含まれる有機物(炭質物)の微細構造の解析か ら,初期生命の進化に関する研究を精力的に行ってきた. 欧米豪の研究者達との共同研究も多く,国際的に活躍され ている.招待講演では,地球初期の生命の姿と進化につい て,最新の成果を踏まえて紹介していただく.
  • 長谷川 精(高知大:会員)30分  長谷川会員は,地球の気候変動と惑星環境の歴史を地層 や堆積物の解析から復元する研究を行っている.風成層か ら過去の大気循環システムの復元,湖成年縞から白亜紀温 室地球の年スケール気候変動の復元,さらには地球の地層 との比較から火星環境の復元まで,多岐にわたる.招待講 演では,最新の成果を踏まえて研究を紹介していただく.

R23.原子力と地質科学

  • 若杉圭一郎(東海大学:非会員)30分 若杉氏は,地層処分に関する安全評価研究を長年にわた って進められ,放射性廃棄物のソースターム(環境に放出 される放射性物質などの種類,性状,放出量など)から人 間への影響に至るまで幅広い研究を展開している.また, OECD/NEAでの勤務やIAEA国際スクールでファシリテー ターを務めた経験を持ち海外の放射性廃棄物処分にも精通 している.本年2月に公開された原子力発電環境整備機構 (NUMO)の技術報告書(2021)*の国内レビュー委員会の委 員も務められた.地層処分は昨年北海道の2町村で文献調 査が開始され,新たなフェーズへ移行しつつあることを踏まえ,講演では地層処分の現状,NUMOの技術報告書レビ ュー結果,地質環境分野における課題等について紹介頂く. (*https://scct.numo.or.jp/GeoCom2/faces/project/view. xhtml)

R24.鉱物資源と地球物質循環

  • 平田岳史(東京大:会員)30分 平田氏は,世界最先端の極微量分析・局所分析を駆使し た研究で世界をリードする分析化学の第一人者である.平 田氏によって活発に研究開発が行われている超高精度な局 所分析技術,局所分析を応用した2D・3D元素マッピング技 術,様々な時間スケールで適用可能な高精度同位体年代学 は,鉱物資源分野にも革命をもたらし得る画期的な成果として注目される.本講演では,当該分野の最新の話題を提 供して頂く予定である.そのお話を聞ける機会は,本セッ ションに関係する全ての研究者にとって非常に有意義なも のになると期待される.
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