第11回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

最優秀賞:鷹島の奇岩
写真:佐藤悠大(福岡県)

撮影場所:長崎県 松浦市鷹島北部

 

【撮影者より】
鷹島は第三紀砂岩層を基礎としその上に玄武岩の溶岩台地が載っている.撮影地の北西部の海岸には玄武岩の丸い岩が並び,奥に行くと,砂岩が露出している.鉄分が酸化されることでできるオレンジ色の模様や海蝕でできたのだろうか,流線型の様な形状がとても魅力的に感じた.夕焼けをバックに海を流すためNDフィルターを使用して撮影した.

【審査委員長講評】
昨年も入選した佐藤さんの作品です。輝く夕陽と雲、色鮮やかな砂岩層、海岸に押し寄せる波しぶき。最近のカメラや画像処理ソフトには広い階調を再現できるHDR機能がついているものが多くありますが、このような構図ではカバーしきれません。NDフィルターを使った0.8秒露出で、白糸のような海の描写も秀逸です。

【地質的背景】
鷹島を作っているのは漸新世の佐世保層群鷹島層である。鷹島層は比較的厚い砂岩層と薄い泥岩層の互層からなり、海成の化石を含まず、炭層を伴う。日本海ができる前、ここには大きな川が流れていて、その川が運んだ砂が地層になったと思われる。鷹島層は上位を鮮新世後期の東松浦玄武岩類に覆われているため、海岸沿いの露頭は白い砂岩、波打ち際の転石は黒い玄武岩というコントラストをなしている。(小松原純子:産業技術総合研究所)

 

目次へ戻る