第12回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

ジオパーク賞:不思議な空間
写真:長谷 洋(和歌山県)

撮影場所:和歌山県 那智勝浦町 浦神半島 一の門付近

 

【撮影者より】
南紀熊野ジオパーク荒船海岸の海蝕洞です.今年の年末,日本初の民間ロケットが打ち上げられますが,その近くに位置します.複数の海蝕洞に朝陽の光が差し込んでいます.大潮の満潮時で高潮も重なり,波しぶきに光が当たり幻想的なシーンとなりました.

【審査委員長講評】
タイトルのように独特の雰囲気のある作品で,造形の面白さが目を引きました.長谷洋さんは南紀熊野のジオパークガイド.土地勘があり,天候や潮の満ち干などを選んでこの作品を撮影されています.昨年もジオパーク賞を授賞されています.

【地質的背景】
浦神半島は「那智の滝」や「勝浦温泉」が有名な和歌山県那智勝浦町にある長さ3卍の半島です.半島北側では約1500万年前の熊野カルデラ形成時,カルデラ縁に貫入した火成岩脈の延長部分が入り江となっています.また熊野層群の砂岩や泥岩が見られ,その中には熱水活動の影響を示す多数の割れ目や熱水脈が存在します.このような部分は波の浸食を受けて削られやすいため,波の強い太平洋側では大小様々な海食洞が多数みられます.(福村成哉:南紀熊野ジオパークセンター)

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