第13回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

スマホ賞:島山島のシマシマ
写真:安永 雅(長崎県)

撮影場所:長崎県五島市玉之浦町島山島西海岸

 

 

【撮影者より】
島山島は,その名の通りシマシマの山が見られる島.その西海岸では,東シナ海の荒波によって削り出されたシマシマの大断崖が見られる.この大断崖は島の南の大瀬崎から約10kmにわたって続き,高さは最大で100mになる.約2000万年前に大陸から流れていた大河の底に堆積した砂泥互層が迫力の大露頭をなしす.

【審査委員長講評】
五島列島は2022年1月,日本ジオパークに認定された地域で,そのためか今回は五島列島から多くの作品が寄せられました.船からしか撮影できないポイントですが,船から眺める10kmの大露頭はさぞかし壮観でしょう.薄曇りだったようで陰があまりなく,地層の詳細がよくわかります.解説も適切でした.

【地質的背景】
五島列島福江島の西海岸は,東シナ海に面する常に大波にさらされる場所で,きれいな縞々の露頭が数キロにわたって連続します.この地層は,河川と氾濫原堆積物からなる約1700年前の陸成層であり,100mの断崖には上方細粒化/薄層化がよく見られます.ここでは,日本海が開く前のユーラシア大陸の縁辺部の堆積環境を記録する地層が,圧倒的なスケールで残されています.安永さんは地元ジオパーク推進協議会の専門委員であり,一般の人がなかなか行けない地の利を生かした素晴らしいジオ写真を提供していただくことができました.(清川昌一:九州大学)

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