第13回惑星地球フォトコンテスト入選作品

 

入選:4億年の記憶
写真:中川達郎(愛媛県)

撮影場所:愛媛県西予市三瓶町周木須崎海岸
 

 

【撮影者より】
2022 年1 月に再認定になった「四国西予ジオパーク」のジオサイトのひとつ,黒瀬川構造帯須崎海岸です.赤道付近から移動してきたと考えられているそうで,火山灰が海底に降り積もって固まった凝灰岩層で約4億年前の古い地層とのことです.この岩体は,マンモス岩と呼ばれて親しまれています.数年前の夏,西側から縦じまの地層がクリアに見えるように干潮時の夕刻前に太陽を背にして撮影しました.

【審査委員長講評】
四国西予ジオパークは愛媛県にある東西に細長いジオパークで,その海岸部に位置するのが須崎海岸です.4億年前のシルル紀〜デボン紀の地層は日本では分布が限られますが,海岸にこんなにくっきりと地層まで見える場所があるとは知りませんでした.最近はジオパークのHP等があるので,このような場所にアクセスしやすくなりました.

【地質的背景】
須崎海岸の縦縞の地層は,海の底で水平にたまった凝灰岩層が,その後の地殻変動でできたものです.4億年ほど前に生きていたサンゴの化石や放散虫の化石が見つかっており,それらの研究から,当時オーストラリアや南中国の陸塊が含まれていたゴンドワナ大陸の近くに起源をもつ地層だと推定されています.日本最古級の須崎海岸の地層は,「黒瀬川帯」と呼ばれる地帯に分布する,日本列島誕生の鍵となる地層が保存されている代表的な場所のひとつです.(盒供〇福Щ郵饑祥愁献パーク推進協議会)

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